桜花舞うとき、きみを想う
手紙は3枚にわたる長文で、ぼくはベッドに腰掛け、丁寧に文字を目で追った。
家族は皆元気であること。
中園家があった場所に、石岡家も協力して新しい家を建てることになり、そこで両家が共に暮らすことになったこと。
ぼくの帰りを、皆で首を長くして待っていること。
きみの美しい文字が、ぼくに家族の近況を教えてくれた。
(へえ、石岡さんちも一緒に暮らすのか)
ぼくの母ときみの母は従姉妹で、幼い頃から仲が良かったと聞いているし、共に暮らすことは互いにとって支えになり得る。
誰が提案したのか、それは素晴らしいことだと思った。
きみの笑い声で賑やかな我が家が、さらに賑やかになりそうで、その様子を想像するだけでぼくの顔に笑みがこぼれた。
さらに手紙を読み進めると、これはどうやら前回のような一家を代表しての手紙ではなく、きみ個人からのものであったことがわかった。
というのも、途中から、ぼくへの愛に溢れた文章が綴られていたからだ。