アゲハ~約束~
「これ・・・」



 すぐにわかった。


 ルフナと、海で遊んだあの日。


 ルフナに、面と向かって好きだといったあの日。

 きっととれちゃったよと彼が言って、はしゃぎまわったときの、あの、写真だ。

 だって写真の中の自分が、叫んでる。




 ルフナが好きだって。



「その写真をみて、すぐに気付いたんだ。」



 それが、ルフナのバッグだって。



「墜落現場は知ってのとおりうちの海のすぐそこだが・・・まさかこんなものが流れ着くとは思わなかったよ。急いで届けようと思って自分で持ってきちまったら、お前らより先に着いちまって・・・」

「・・・ルフナ・・・」




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