アゲハ~約束~

4.

「・・・ん・・・」

「・・・アゲハ・・・?」



 アゲハが目を覚ましたのは、それから二時間たってからだった。



「よかった、起きて。・・・まだ、熱があるね。薬飲んで、また寝よう。」

「・・・ルフナ・・・」



 ああ、私また、倒れたんだ。


 久々の感覚に、妙な懐かしさを覚える。

 けれど、状況はいつもと違っていた。

 いつもなら一人で目を覚まし、一人で枕もとの薬を飲んでまた寝るのだが・・・



 今回は、ルフナがいる。




「・・・薬、もってきてくれたの?」



 てっきりルフナは今来たものだと思っていたアゲハは、半分起き上がって、それからようやく、重ねられた布団と、その上のシャツに気付く。



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