アゲハ~約束~
授業があるからと正人はそれを渡すとそそくさと去っていってしまい、残されたアゲハは、のそのそと歩いてその写真集を、読書場の本棚に差し込んだ。
「・・・」
そして・・・
何気なく、差し込んだ本のうちの一冊を引き出し、そのページをめくる。
途端に、画面からあふれてくる笑顔。
それに気おされて、アゲハはそこに座り込んだ。
ぺらり、ぺらりと彼女はページをめくる。
そのうち、耳の奥で彼の声が聞こえた。
―――「オレは戻ってくるから。必ず、アゲハのところに」―――
「・・・」
―――「絶対。」―――
ゼッタイ。
「――――っ・・・!!」
本を閉じて。
ぐんっと上に引き上げて、椅子にたたきつけた。
ボロボロになっていた本はバラけて、美しい写真たちが床に散らばる。
「・・・」
そして・・・
何気なく、差し込んだ本のうちの一冊を引き出し、そのページをめくる。
途端に、画面からあふれてくる笑顔。
それに気おされて、アゲハはそこに座り込んだ。
ぺらり、ぺらりと彼女はページをめくる。
そのうち、耳の奥で彼の声が聞こえた。
―――「オレは戻ってくるから。必ず、アゲハのところに」―――
「・・・」
―――「絶対。」―――
ゼッタイ。
「――――っ・・・!!」
本を閉じて。
ぐんっと上に引き上げて、椅子にたたきつけた。
ボロボロになっていた本はバラけて、美しい写真たちが床に散らばる。