milk tea...
千奈美が慌ただしく言った
蓮は搭乗口の前に立った
「じゃあ行ってきます!」
「うん。
行ってらっしゃい!!
頑張ってね!!」
未菜は笑顔で手を降った
蓮はにっこり笑うと歩き出した。
蓮の背中を見つめていると涙が溢れてきた。
―その時…
あれ…指に何か…
……うそ……
「蓮っ!!!」
未菜は搭乗口に近づいて叫んだ
蓮はその声にすぐ振り向いた。
そして未菜は手を顔の横に広げた
「指輪、ありがとう。
ずっと、ずっと大切にするからね。」
未菜は泣きながらも笑って言った
「俺が戻って来るまで待っててくれよな。」
「当たり前だよ!!」