桜の街
何日かして私は、気づいた
兄も狂った中、束縛の対象は、私に変わる
思った通り、私に対しての束縛が強くなった
当時、中学三年だった私には、耐えるのは苦痛だった
そして、もっと苦痛な出来事がおこった
久しぶりに兄が帰ってきたと思うと、顔色が良い
薬ってそんなにすぐ止められる訳無いはずだ
そのくせ、酒臭い
私が兄に近づくと、なにやらニヤニヤしている
「どうしたの?」って聞くと、兄はニヤニヤしたまま私の胸に指を指した
最初は、なんだろうと思っていたが、兄の部屋のドアが閉まると同時に気づいた
私は、ノーブラで、ただ、上からTシャツを羽織っている状態だった
勿論、少し透けてる状態
兄は、初めて私を妹としてでは無く、1人の女性としてみたのだ