桜の街
それから私は、兄が怖くなった
だが、起きた時には、もう出掛けていた
その日の夜も、兄は酔っ払って帰ってきた
「あいる~」と名前を呼ばれたので、警戒心バリバリで、兄のもとへ行った
そうすると、父が居たときの兄のように戻っていた
優しくて、大好きだった頃のように
私は、昨日のは夢だったんだ
悪夢だったんだと思った
それからお風呂に入り、私も寝ようと思い、自分の部屋に戻るために兄の部屋の前を通ると、まだ起きていたのか、また名前を呼ばれた
兄の部屋に入ると同時に部屋の鍵を閉められ、ベッドに押し倒された
「何してんの?おにいちゃんっ」と叫ぶと兄が私の方をみた
なんで、わからなかったのだろう
兄の目は、狂っていた
ただ、兄の性欲のために騙されたのだ
その後は、されるがままにされてしまった
必死に抵抗したが、かなわなかった
私の初めては、呆気なく兄に奪われてしまった
母も、この事に気づく事は、無いだろう
手元に、私がいれば良いのだから