恋花よ、咲け。
____翌日。
「高木ー おはよ。」
朝練後 教室に入ると
弘也がすぐに話しかけてきた。
「あぁ おはょ。
アドだよね? これ。」
奈穂は アドレスと番号の書かれた
シンプルなメモを 弘也に差し出した。
「携番も書いといたから。」
弘也は 奈穂から差し出された
メモを見て 「ごめん。」と言った。
「何が…?」
まさか 嘘だったの?
なんていう考えが浮かぶ。
「いや お前のアド
知りたいって奴
数学で 高木の隣の席の
健吾って奴でさぁ…」
「それが どうかしたの?」
弘也は言いにくそうにしている。
「…せっかくだから
健吾に直で渡してもらってもイイ?」
奈穂は唖然としていた。
「…直接!?
…私が渡すの?」
「…うん。」
とことん 彼を応援してるんだね 弘也君。