恋花よ、咲け。




荷物を下ろしてベッドに腰かけた。


「はぁー…。」


風呂に入れと言われたが
どうしても電話をかけたかった。


出てくれるとは思っていなかったからな。


______プルルルル プルルルル。


戸惑いもなく電話をかけた。


出ても出なくてもいい。


出たら話す。


出なかったらメールをいれればいい。


「……。」


出ない…か。


「留守番電話サービスに接続し___。」


よし メールを打とう。


締め切った窓の外で
うるさいバイク音とクラクションが
聞こえてきた。




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