恋花よ、咲け。




_____。

「奈穂ー? 次数学でしょ?
移動だぞぉー!」


「…ぁうん。 いこっか。」


チラッと弘也を見た。


何やら 佐々木とコソコソ話している。


…まいっか。


そう、少し呆れて
潤と教室を出ようとした。


…すると


「高木…?」


弘也の声ではなかった。


振り返ると 案の定
それは佐々木で
数学の用意を片手で持ち
「えっとー…。」と言った。




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