恋花よ、咲け。
「バスケは一生 私の彼氏かな…っ……。」
好きなものは 真っ直ぐに大好きで
「…っ あれ? なんか涙が…っ…。」
だけど ものすごく不器用で
「………佐…々木っ。」
それだから高木で
高木だから 俺を虜にするんだ。
「…私っ……ずっと頑張ってきてっ…っ…。
弘也がこっ…こんなにも好きで…
好きすぎてっ……っおかしくなるくらい…。
佐々木も…っ……きっと私をそんくらい
そんくらい思ってくれたんだよねっ…。」
言葉になって紡ぎ出される彼女の想いが
俺の想像を遥かに越えて
すごく優しくて すごく冷たいものだった。
「…あぁ。 俺も高木を好きすぎる。」
すぐに抱き締められる距離にいるのに
手を出せない俺は意気地無しだろうか。
「………っありがと…っ……。
好きになってくれてありがと…。
すごく気持ちが嬉しくって…
だけど 私……っ 私今……
私いまっ すごく混乱してる…。
何かよく分からなくって
弘也がっ 好きなのに……っ
大好きなのに 佐々木が頭から離れ…
離れてくんないの…っっ!!
私 ホントに分かんない…
分かんないよ 佐々木っっ!!」