恋花よ、咲け。
「………は?
何だよ 何かしたのかよ…っ!!」
すごく焦った。
弘也がもし 舞未をフっていたら
奈穂に舞未が手を出してもおかしくない。
「…っちょやだ!!
そんな酷い人かな私?」
だけど 完全な思い違いだった。
「なんだ、ごめん疑って。」
「…付き合ってるんでしょ その子と。
弘也がね まだ好きみたいなのっ!!
初めはそんなの どうだって良かった。
なのに……っなのにぃ……!!」
そこからは 舞未が泣き始めたから
聞き取れなかった。
だけど必然的に 俺は来た道を引き返してたんだ。