恋花よ、咲け。




弘也は
奈穂を見ていた。


奈穂が挙手しそうなのを しっかりと。


そこで弘也も
手をあげかけたのだ。


…だが、
健吾と奈穂が同時に手をあげたのを見て
その手を 頭上に及ばぬ
微妙な位置で
止めてしまったのだ。



< 22 / 225 >

この作品をシェア

pagetop