恋花よ、咲け。
「ねぇ 潤。
私 ホントに好きだわ。 弘也君。」
お昼ご飯を食べてる時
視界に弘也を入れながら
奈穂がつぶやいた。
「はぃはぃ。
分かったから 早く食べてよね。
次 バスケ部の集まり あんだけど…。」
潤の声なんか
もう耳に入ってこない。
好きになってすぐって
こうだから 幸せなんだよねー。
「もぉ 分かったから!
先行っちゃうよ?」
潤が呆れた顔で言う。
「あー 待って!!
バスケには 影響させないから!」
そう 目標はあくまでも
恋とバスケの両立!!
どちらかが増えれば、
どちらかを同じように増やしていく。
どちらかだけなんて、
絶対にダメなんだから…