恋花よ、咲け。




「…なんで、弘也君がそんな事…。」


バス停に バスがつく。


「…いや そいつへたれでさぁ。
自分で言えないって言うからよぉ。」


全く何でもないかのように
弘也が言った。


…そっか。


「…明日、アド書いた紙 渡すから…。」


「ホント!?
ありがとぉ!!」


弘也は 大きな声を出して
喜んでいた。


ありがと。って…


奈穂自信 コレが正解かなんて
分からなかった。


でも ついつい
弘也に気がないフリをしてしまう。


「ううん。
私も そんなこと言われたの
初めてだし、もし良かったら
そういう人と
仲良くなってみたいなって…。」


これでも 頑張って作った笑顔…


ちゃんと 笑えてる…?




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