《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「フッ」
俺に神経を逆撫でされて、翻弄される笹倉を嘲笑した。


「朝から何ですか!?閑音」


「兄貴…」


「これはこれは、小笠原知弥様…私は閑音の兄…笹倉雨音です。当主の主治医でもあります」



「そうか・・・お前は笹倉の兄貴だったのか…」



「知弥様もお人が悪い…」


この二人から微弱であるが、感じる妖の気。


「お前らの家系は代々…安倍家のお付きとか…妖の血を引いてるか?微弱だが、妖の気を感じる」



「さすがは知弥様…私たちは妖狐の血を引いた家系でございます」


「安倍家と同じか…」


「そうですね」


「またな」


俺は花奏の元に戻った。











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