《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
あの冷泉帝の姫宮・紫穂様の夫が『陰陽庁長官』とは。


民間から初めて、婿入りした元アイドル・智成様。



アイドル時代は知弥と同じ銀髪で人気のあった人。今は黒髪だけど、端正なルックスと抜群のスタイルで今も根強い人気のある人。


確か、知弥と同じ25歳だっけ?


「しかし、お前の部屋は洋室なんだなあー」


「あ・・・」


知弥は初めて私の部屋に足を踏み入れた。



「女の子らしい部屋じゃあねぇか。ちゃんとぬいぐるみまである」


知弥はソファーに置いていたクマのデカイぬいぐるみを抱き締める。



「・・・あまり、ジロジロと見ないで…片付けてないんだから」


「俺はお前だけを見てるぜ…お前も俺だけを見ていろ」



「////」


ふたりっきりだと言うのに、鼓動を加速させるような言動を囁く知弥。
本当に意地悪な人。





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