《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「それは・・・仙狐様は太った女性が好みだから~。嫌われるよりも、寵愛された方がいいでしょ?」
「太った女性がタイプとは…」
そう言えば、知弥はどんな女性がタイプなのか訊いたコトがなかった。
誕生日だって、スキな食べ物だって何一つ知らない。
あれだけの夥しい血を流した知弥。
知弥の身が気になって仕方がなく、食欲なんて湧かない。
「あれれ?どうしちゃったの??妃女神ちゃん…」
「知弥の具合が気になって…」
「あ~知弥ねぇー…さぁ」
爽爾君は首を傾げた。
「知弥のコト、考えたら食欲なんて出ない…」
「そう言われても…次の満月までに沢山、食べさせて太らせろと父上からのご命令で」
「・・・」
「無理にでも食べてもらわないと」
「そんなコト言われても…無理無理無理!!」
私の口許に油っこい唐揚げを食べさせようとする爽爾君に激しく抵抗した。
「太った女性がタイプとは…」
そう言えば、知弥はどんな女性がタイプなのか訊いたコトがなかった。
誕生日だって、スキな食べ物だって何一つ知らない。
あれだけの夥しい血を流した知弥。
知弥の身が気になって仕方がなく、食欲なんて湧かない。
「あれれ?どうしちゃったの??妃女神ちゃん…」
「知弥の具合が気になって…」
「あ~知弥ねぇー…さぁ」
爽爾君は首を傾げた。
「知弥のコト、考えたら食欲なんて出ない…」
「そう言われても…次の満月までに沢山、食べさせて太らせろと父上からのご命令で」
「・・・」
「無理にでも食べてもらわないと」
「そんなコト言われても…無理無理無理!!」
私の口許に油っこい唐揚げを食べさせようとする爽爾君に激しく抵抗した。