《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「妃女神ちゃんはそれほどまでに、あの知弥を愛してるの?」


「え、あ…うん」


「そっか~様子…見てきてやってもいいけど」


「え?」


「・・・俺も実は気になってたんだ~あのまま、知弥が黙って…君が仙狐様の花嫁になるのほっとくワケないし」



「ありがとう~」


「・・・そんな目で見ないで…俺…君に惚れちゃそう~」


急に爽爾君が私の顔に顔を近づけて来た。


顔だけ、恋人の距離となり、私の方が顔を離した。


「ふふっ。可愛いね~。君…知弥とまだだよね~」


「えっ!?」


「だって、知弥の気が全く匂わない」


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