《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「お前の命の奪うのは簡単なコトだ…いいから、仙狐の元に連れていけ!」



俺は天狐の鼻先に劍先を突きつける。



「知弥様…知弥様ですねよ…?」

雨音と閑音がやって来た。
ふたりは目をパチクリさせて、鬼になった俺を見つめる。


「姿は鬼だが…俺が知弥だ。雨音…滋弥を頼む!俺は天狐の案内で…花奏を救う!!」


「承知しました…」




「天狐…行くぞ!!!」


天狐は俺の力に慄き、急におとなしくなってしまった。





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