《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
翌日。



昨日の夜は知弥は何もせず、私を腕の中に抱いて、朝を迎える。



朝一で連れてこられたのは学園の系列の病院!!?それも産婦人科!!?



「・・・」



私は制服姿。


カッコも目立つし、大きなお腹を抱えた妊婦さんが座る中、浮いていた。

すれ違う人たちの視線も何だか嫌な感じ。


私はジッと俯き、スカートを握り締める。




「一体、どう言うコト?」


隣の知弥は足を組み、涼しげな顔して、マタニティ雑誌を読んでいた。



「お前が出来たんだろ?」


「何が?」



「何がって…赤ちゃんにキマってる、だろ?ここをどこだと思ってる?産婦人科だぞ」


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