《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
* * *
気品も艶も感じない小娘に心臓が跳ねるとは…俺も血迷ったか?
また、月が満ち始めてゆく。
闇に潜む妖たちの力は月の満ち欠けに左右される。
所謂、月は彼らの妖力のバロメーターの役割をしていた。
満月の夜が尤も、彼らの力を大きくする。
俺は吸血鬼と人のハーフ。
俺も例外ではない。
俺の中に潜む吸血鬼の力が、躰を蝕んでゆく。
水で喉を潤しても、弛まなく続く喉奥の渇き。
何を求めてるのか…俺は分かっている。
でも、その求めるモノに俺は激しく抵抗し、苦しむ。
気品も艶も感じない小娘に心臓が跳ねるとは…俺も血迷ったか?
また、月が満ち始めてゆく。
闇に潜む妖たちの力は月の満ち欠けに左右される。
所謂、月は彼らの妖力のバロメーターの役割をしていた。
満月の夜が尤も、彼らの力を大きくする。
俺は吸血鬼と人のハーフ。
俺も例外ではない。
俺の中に潜む吸血鬼の力が、躰を蝕んでゆく。
水で喉を潤しても、弛まなく続く喉奥の渇き。
何を求めてるのか…俺は分かっている。
でも、その求めるモノに俺は激しく抵抗し、苦しむ。