坂田家の日常
つーか、これからどうすっかな。
真壁は真壁で何も行動起こさないし、菜緒子は真壁の事を諦めてる。
「セージ、お前ならどうする?」
「俺に聞くなよっ…。今悲しんでるんだからさっ……」
「…………」
コイツは放っておこう。
「――真壁、ちょっといいか」
「坂田?」
俺は真壁を教室の隅に呼んで、ケータイを見せた。
「これ、もしかしてお前が探してる奴?」
「坂田っ……なんでっ……」
俺が真壁に見せたのは、菜緒子の写真。
どこで撮ったかは覚えてない、偶然入ってた菜緒子の素の姿の写真。