坂田家の日常
菜緒子には放課後に来いとメールしておいた。
何も知らない菜緒子は驚くかもしれないけど、これで恋が叶えばいいだろ。
お節介って言われたら終わり、セージのせいにする。
最初に首を突っ込んだのはセージなわけだし。
―――――…
放課後、俺は体育館の裏にいた。
「尚斗兄!!」
菜緒子が来て、後は真壁だけ。
「悪いな、菜緒子」
「何でこんな所にっ…」
「お前に会いたいって奴がいてさ」
「会いたい奴…?」
「ちょっと待ってろよ」
俺はセージに電話をかけた。