坂田家の日常
ついでに髪ゴムもほどいて、普通の菜緒子の姿に戻す。
制服がまだ地味なままなのは仕方ないとしよう。
「ちょっ、尚斗兄、何するの!?」
「お前の恋路を応援してやろうと思ってさ」
「ちょっ……」
髪の毛を整えて、真壁の前に出す。
「真壁、これで文句ないよな」
「…………」
「真壁!!これはカリを作ったんだからな!!誰か女、紹介しろ!!」
またバカな事を言い出したセージ、
場の雰囲気を壊しやがって……。
「菜緒子、後は頑張れよ」
「えっ、意味わかんなっ……」
「行くぞ、セージ」
「尚斗兄っ!!」