坂田家の日常
嵐のように去っていく雨宮奏世の後ろ姿を見ながら、なんだか憂鬱な気分になった。
「尚斗兄、マジごめん。奏世先輩、本当ないい人なんだけど、負けず嫌いで」
「あー…うん。尚也ももう戻ったら?」
「ごめんね」
尚也がいなくなって、この後の事をどうしようか考える。
「奏世ちゃん、イメージとちがう〜」
「でもやっぱ美人だよな。菜緒子ちゃんも美人だけど」
「あたしサインほしかったな〜…」
「俺は尚斗と入れ替わりたい。そして、奏世ちゃんとヤりまくる!!」
「ヤり…ヤりまくる?」
「七海、セージの話は聞くな。セージ、お前は七海を汚すな」
ったく……。