坂田家の日常
そんなある日、ある出来事が起こった。
「―――――は?」
久しぶりにセージと放課後ゲーセンで遊んで帰った日。
「尚斗兄、おかえり」
菜緒子…。
「尚斗兄ちゃん、遅いよ〜!!」
七海…。
「尚斗くん、夕食の時間よ」
母さん…。
「いや、うん。尚斗兄…おかえり…」
尚也…。
「やっほ!! 久しぶり!!」
――……雨宮奏世。
平然と雨宮奏世が家にいることに、俺はあっけらかんとした。
何なんだよ……。