坂田家の日常
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「なあ、尚斗〜。奏世ちゃんからの連絡はこねーのかよ〜」
「ねぇよ」
あれから数日経って、俺がキツく言ったからか、メールも電話も来なくなった。
これでいいんだけどさ。
うん、これでまた前の日常が戻ってくるはず。
「はぁ〜…。尚斗はいいよな〜…」
「何が?」
「奏世ちゃんのアドレス知ってるんだぜ。みんなに自慢できるじゃねーかよ」
「ならセージにも教えようか?」
「それはダメ!!直接奏世ちゃんに聞かなきゃダメだ!!」
「……………」
お前は結局、どっちなんだよ……。