坂田家の日常
いくら数日が経ったからって、俺が雨宮奏世を許すとか、そんな事にはなってない。
そもそも許すとかじゃないし。
ただ“迷惑”なだけ。
俺が望んでいる普通の生活、普通の日常を壊しかけて、
しまいにはセージの事も言い出したアイツに。
大体、俺達には何の関係性もないんだ。
尚也繋がりで知り合った。
ただそれだけ。
アイツは繁華街で俺を見かけたとか言ってたけど、それはアイツが一方的に見てただけであって。
「尚斗、お前最近変だな?何かあったか?」
「別に……」
「俺に隠し事はなしだからな!!」