坂田家の日常
「直樹くんはいつも元気よね」
―――ただ母さんは、それが助け船だとは気づいてないけど。
「奏世先輩、大丈夫ですか?」
「うん…。びっくりした……」
「直樹兄、いつもあんな感じなんで、俺達でも手に終えないんです」
「そうなの?あ、尚斗君だ!!」
「…………」
兄貴はうまく免れたんだし、俺はもうよう済みだろ。
「尚斗君あたしもう帰るから、駅まで行こう!!」
「あら奏世ちゃん。もう帰っちゃうの?」
「今日はこれから予定があるんで」
「あらまぁ、せっかく夕食用意したのに…。尚斗くんお願いね」
おい、嘘だろ。