坂田家の日常



「直樹くんはいつも元気よね」



―――ただ母さんは、それが助け船だとは気づいてないけど。




「奏世先輩、大丈夫ですか?」

「うん…。びっくりした……」

「直樹兄、いつもあんな感じなんで、俺達でも手に終えないんです」

「そうなの?あ、尚斗君だ!!」

「…………」



兄貴はうまく免れたんだし、俺はもうよう済みだろ。



「尚斗君あたしもう帰るから、駅まで行こう!!」

「あら奏世ちゃん。もう帰っちゃうの?」

「今日はこれから予定があるんで」

「あらまぁ、せっかく夕食用意したのに…。尚斗くんお願いね」



おい、嘘だろ。



< 215 / 581 >

この作品をシェア

pagetop