坂田家の日常
とりあえず一通り見回りは終わり、後は午後にもう一度回るだけ。
セージは終わってすぐさま体育館に向かった。
「はぁ〜…」
ただ見回るってだけもかなりキツい。
自分のクラスのやつはしなくてもいいから楽なんだけど。
つーか一人でブラブラするのもな……。
そう思った俺は、誰もいないであろう屋上へ。
屋上の扉を開けたら……――
「奏世先輩っ、それじゃバレます!!これつけて!!」
「えぇ〜…。これじゃ不審者だよ……」
「仕方ないじゃないですかっ…!!」
この声は……―――
「……尚斗兄?」