坂田家の日常



「――尚斗君!?どこっ!?」



あぁ…何でここに来てしまったんだろう…。



扉を閉めるタイミングを失った俺は、案の定尚也にバレて、引っ張られる。



「…………」

「…………」



に、睨まれてるんだけど……。



「尚也君、これ尚斗君じゃない」

「奏世先輩、尚斗兄です……」

「尚斗君、こんなにダサくない」



ストレートに言う人だな……。



「奏世先輩っ!?」

「ちょっ…!?」



急に髪の毛を触ってきたと思ったら、グシャグシャにしやがる。



せっかく朝からセットしてきたのに……。



< 297 / 581 >

この作品をシェア

pagetop