坂田家の日常
菜緒子、ねぇ…。
「菜緒子ちゃん会いたい!!」
「尚斗兄、菜緒子のクラスってどこ!?」
いや、菜緒子が可哀想だから、会うのを止めとこう。
たぶん母さん達に散々、いじられただろうし。
「尚斗ー!!」
「………ん?」
「……あ、」
「セージ君だ」
俺達がいる所に、思いっきり駆け寄ってくる、セージ。
……おい?
「セージ、ちょっ…!?」
「きゃっ…」
「あぶっ……」
思いっきり走ってきたセージ。
目の前で滑る。
そして俺達の方に倒れてきて……―――