坂田家の日常
今年のクリスマスに予定がない俺は、一人テレビでも見てようかなとか思ってたのに。
七海の迎えもお泊まりパーティーだから必要ないわけで、尚也なら仕事終わって女の所に行くだろうし、菜緒子は真壁と……。
そこは兄としてあまり考えたくはないが。
尚也もここだけの話、不特定多数の女がいたりする。
で、がちで一人な俺。
「よし、じゃあカラオケにでも行こう!!」
「はぁ!?」
「もう部屋はとってある」
「…………」
お前、最初からそれが目的だったな……。
「いいよ、別に……」
まぁ…うん、ヒマだしな。