坂田家の日常
セージに呆れ、哀れみつつ、部屋に戻ろうとした。
――途端、セージ曰くヤってる部屋の隣りの部屋の扉が開く。
「あ……」
「あ……」
「あぁっ!!」
セージのうるさい叫びは、流れるカラオケの音に消されかけたが、セージの方がでかかった。
……って、それはよくて。
「あ、ねき?」
「尚斗、それにセージ……。あんた達何やってんのよ……」
「いや、こっちのセリフだし」
立ち尽くしている俺と姉貴。
だけどコイツには関係なかった。
「奈緒美さん!なお……ぐはっ」
「黙れ」
一瞬にしてセージはノックアウト。