坂田家の日常



「ちょっとこっち、」



姉貴が出てきた部屋に無理やり押し込まれる。



姉貴はドアに耳をあて、何かを確認しているようだ。



「だ、誰!?」

「すいません……」



何となく謝っといた。



いつも見る姉貴の友達じゃない。



「よし、気づかれてないね」

「奈緒美センパイ、コイツらは?」

「弟とそのダチ」

「センパイの弟!?」

「コイツはあたしの後輩で、今のレディースのトップな」

「うっス」



姉貴の後輩で、レディースのトップだ?



それってかなりヤバイんじゃねぇの?



姉貴と同類……。



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