坂田家の日常



「早く乗り込め」と言う姉貴に戸惑いつつも、姉貴に怒鳴られる前に乗る。



車が発車すると、姉貴は外を見たまま、口を開かない。



一体何を思っているのか。



「着きました、」



運転手がそう言ってハッとする。



外の景色を見たら、バイクの灯りで一帯が明るい。



暴走族らしき人がたくさんいるんだけど……。



車から降りた姉貴に続いて降りる。



「尚斗、やっぱ恐ぇよ…」

「俺だって内心ビクビクしてるんだって」



そんな俺達2人とは違い、姉貴は倉庫の中へと入っていく。



「行くぞ、セージ」

「お、おう…」



< 328 / 581 >

この作品をシェア

pagetop