坂田家の日常
「あの女は?」
「……眞里さんに連れられて来ました。今はあちらの幹部室にいます」
「そう、」
幹部室と言われた部屋。
その部屋に向けて歩き出す姉貴。
おい、ちょっと……。
「セージ……」
「尚斗……」
姉貴が扉を開けようとする前に、先に扉が開いて、中から人が出てくる。
幹部室って言ってたから、幹部の人達なんだろうけど、その中に一人だけ女の子が紛れてる。
姉貴の後ろ姿だけでわかった。
あの女の子が眞里さんといた女の子だ。
って、これは非常にヤバい!!
「あ、姉貴…?」