坂田家の日常
「それが何、じゃないんだよ奈緒美。今日がなんの日かわかって騒いでるの?」
「眞里…」
俺が思うに、全ての発端は眞里。
眞里はもう、姉貴が好きじゃないのか?
「榊、もう時間だ」
「……あぁ」
周りがザワザワとしていく。
「弟くん、今からクリスマス暴走始まるの」
「はぁ…」
「榊さんに許可は取ったから、奈緒美センパイを総長室に」
「……はい」
どうやらクリスマス暴走が始まるらしい。
「姉貴、」
「チッ…」
姉貴はズカズカと歩き出す。
その姉貴を追って、俺とセージが続く。