坂田家の日常
「落ち着け姉貴!!」
「奈緒美さん!?」
総長室をめちゃくちゃにしたかと思えば、次は幹部室をめちゃくちゃに。
もちろん姉貴を俺とセージで止められるわけじゃない。
「ふぅ〜…」
思う存分暴れたのか、姉貴は倒したパイプ椅子に座る。
これ、片付けはどうすんのさ……。
「そこにいるんなら、出てきなさいよ」
姉貴がそう言った。
「よくもまぁ、ここまで散々荒らしたな」
「眞里……」
さっきまで誰もいなかったはず。
それにクリスマス暴走は始まったんじゃ…?
「何の用なのよ」