坂田家の日常



姉貴のツンとした反応。



あんなに弱ってたはずなのに、なんかもう吹っ切ったって感じ。



「奈緒美、」

「眞里はさ、あたしよりあの女の方がいいんでしょ?ならあたしに構わず走ってきなよ」



姉貴は眞里を押し退け、部屋を出ようとする。



眞里もその姉貴を引き止めようとはしない。



姉貴が出ていったから幹部室にいるのは眞里と俺とセージ。



「……君達にも何だか迷惑をかけたみたいだね」

「いえ、いつもの事ですから……」

「いつもの事、ね」

「あの……眞里さん」

「ん?」

「眞里さんは姉貴が好きなんですか?」



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