坂田家の日常
「じゃあ、」
「ハワイのお土産買ってくるからね〜」
やっぱりというか、暗くなるまでいた雨宮奏世を駅まで送る。
中へと入っていくのを見届けた後、帰路につく。
「あ、尚斗兄」
「遅かったな、菜緒子」
「買い物にも行ったんだ」
素顔がバレてから、学校でも一緒にいる事が増えた菜緒子と真壁。
まぁ、幸せそうで何よりだ。
「奏世ちゃん来てたんでしょ?あたしも会いたかったな〜」
「その内また来るんじゃね?」
「だね。奏世ちゃん、尚斗兄が大好きだし」
それはわかってるんだけど、どうしようもないよな。