坂田家の日常
「……………」
俺が開いたノートに書かれてあったものを見て絶句。
『好きだよ、海菜美』
『私も、直之くんが好き』
これさ……今は普通に言ってるよな……。
「一年生の事からだから、たくさんあるでしょ」
「なんか交換ノートみたいだね」
「そうね、毎日やり取りしてたし」
「よく飽きなかったな……」
「最初は秘密にしてる事が苦になってたけど、慣れたら逆に面白かったわよ」
「あたしにはよくわからないな……」
俺も菜緒子の意見に賛同。
そこまでして付き合っていたいと、思わないな……。