坂田家の日常
数々の思い出がつまったアルバム。
今まで親父と母さんが歩んできた道のりは、俺達にはわからない部分もたくさんあるだろう。
「ただいま、」
「パパー!!」
「あら、早かったわね」
「今日は仕事が早く終わってな」
「夕飯もうすぐだから、ゆっくりしていてね」
いつもより早く親父が帰ってきた。
「……どうした尚斗?」
「なんでもない」
「そうか?」
「それより今日、母さんとの話聞いたよ。高校生の頃とか」
「うわっ、どんな話聞いた!?」
「めっちゃ恥ずかしい話とか?」
「うわぁ〜…」
照れる親父は新鮮だな。