坂田家の日常
運転手の人に、家まで送ってもらい、疲れきって寝込んだセージを背負い、リビングの扉を開ける。
「尚斗くん、もうよかったの?」
「母さん……。まぁ、一件落着なんじゃねーの?」
「そう、よかったわ」
もしかして母さんはこうなるって、知ってた?
「はぁ〜…」
自分の部屋に着くと、セージを床に下ろし、俺はベッドに寝転がる。
怒涛の一日…だったな。
セージと姉貴に振り回された一日。
「…………」
姉貴……あれから、どうなったかな……。
――姉貴が帰ってきたのは、みんなが寝静まった、深夜だった。