坂田家の日常
それから数日、夏休みも残り少しな俺は、セージと勉強してた。
……と言っても、セージの終わらない課題を片付けていたんだけど。
「終わんないよー…!!」
「…………」
七海は工作の課題が終わってないらしい。
俺がセージと七海の課題を見てやり、母さんと菜緒子がキッチンでお菓子作りをしてる、なんとも平和なの昼間。
「母さーん、いるー?」
今日は朝から出掛けていた姉貴が帰ってきた。
「奈緒美姉だ。もう帰ってきたの?」
「なんだ、みんないたんだ」
「奈緒美ちゃん、なに?」
「紹介したい人がいるから、連れてきたんだけど」