坂田家の日常
だからと言って、毎日毎日、平和に過ごしてるわけにもいかない。
何かしら、物事は起こるわけで……―――
「尚斗ぉ〜!!助けてくれぇ〜!!」
「…………」
……セージに泣きつかれる事だって、想定済みなわけだ。
「お前、今日、三者面談じゃなかったのかよ……」
「うわぁーうわぁーうわぁー……」
俺ん家の前で、うずくまるセージ。
「……いいから入れ、」
玄関前にセージ一人を置いておくのは、不審者と間違われるから、中に入れる。
重い足取りで、家の中に入るセージ。
いつものセージらしくない。