坂田家の日常
季節は巡り、春を迎えようとしていた。
センター試験を無事に終え、セージの大学二次試験の前期試験も終わり、俺は卒業式を迎えるだけになった。
そんなある日、俺はとある家に招かれていた。
「……………」
「そんなに緊張しなくても……」
「いや、俺が何でここにいるかわからないだけだから、」
芸能界で一番有名とされてる“雨宮家”
その本家に来てるんだけどっ…!!
「尚斗兄…ここ場違いだよな…」
「あぁ…」
尚也と一緒にお呼ばれした雨宮家は、例えるなら城。
豪邸中の豪邸と言っても過言でない。