坂田家の日常
現れたのはセージが大好きな、あの人気モデル……。
生で見ちゃったよ、俺。
今必死で勉強しているセージに申し訳なくなりつつも、オーラに押し潰されそうになった。
「やっぱ奏世先輩ん家ってスゴいですよね…」
「そう?ちょっと変わった家だとは思うけどね」
芸能人の家だから、もっとピリピリしてる家かと思ったけど、少なくともこの家はそうじゃないみたいだ。
「ごめん、待たせたね」
「パパっ!!」
思わず尚也と共に立ち上がったけど、俺は見ているだけで精一杯。
親父よりも年上だけど、親父と変わらないくらいの年齢に見える。