坂田家の日常



「ごめん、セージ君にはこれね」

「ありがとぉ〜」

「……………」



明らかに自分が貰ったであろう花束を、セージに渡す雨宮奏世。



それをセージは知ってか知らずか。



「じゃ、あたし今からドラマね収録あるから行くね」

「あ、うん」

「じゃあね!!」



そう言って車に乗り込み、車は発進して行った。



「尚斗、俺絶対に大学合格してる気がする!!」

「どっから、その自信がくるんだよ……」

「奏世ちゃんに会えたという現実からだ!!」

「…………」



コイツは一生もののバカだな。



「帰るぞ、」

「おうっ」



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